他分野での実務経験から考えるソーシャルワークの専門性と自己研鑽(藤原 凜さん・本学公共政策学部 福祉社会学科 2023年3月卒)
公共政策学部 福祉社会学科では2015年より、精神保健福祉士国家資格取得者を主な対象とした卒後教育をクローズド形式で提供しています。
今回は、主に身体障害のある方を対象とする障害者支援施設に勤務する藤原さんが、スピーカーを務めてくれました。勤務先施設の事業内容や自身の日々の実務の紹介と共に、国家資格と専門性にかんする日々の実践の中での気づきについて語ってくださいました。とりわけ職場でかけられた「慣れたらできるようになるからね」という言葉をきっかけとした藤原さんのリフレクションは、専門職としての技術の習得が実際にはどのように進んでいくものなのかが鮮明になるひとこまもあり、現場実習を目前に控えた4回生にとってもタイムリーな学びの多い時間となりました。
【第34回ソーシャルワーク実践研究会】
日時:2024年5月12日(日)14:00〜17:00
会場:本学 稲盛記念会館 2階会議室
テーマ:他分野での実務経験を経て考える専門性と専門職としての成長
講師:藤原 凜 さん(精神保健福祉士・済生会泉尾医療福祉センター)
参加者:5名(卒業生3名、在学生2名、教員1名)
精神保健福祉士とは?/ Social Workers in Mental Health?
【精神保健福祉士とは?】
国内のソーシャルワーカーの国家資格には、主に精神障害のある方の支援を専門とする「精神保健福祉士」と、それ以外の領域で活躍する「社会福祉士」があります。いずれも「ソーシャルワーク」を実践する専門職である「ソーシャルワーカー」です。
精神保健福祉士は、1940年代後半より精神科病院等で精神障害者の相談支援にあたってきた、PSW(Psychiatric Social Worker)の活動を礎とする形で、1997年に創設されました。
本学では、2008年に精神保健福祉士養成課程を開設し、2012年3月に最初の卒業生を送り出して以来、卒業生のほぼ全員が国家資格を取得し、保健・医療・福祉の現場で活躍しています。
精神保健福祉士や社会福祉士などの社会福祉専門職に関心がおありの方は、以下のサイトもぜひご覧ください。
厚生労働省による精神保健福祉士紹介
公益社団法人 精神保健福祉士協会
公益社団法人 日本社会福祉士会
国際ソーシャルワーカー連盟/International Federation of Social Workers