2025年オープンキャンパスにむけて
学部・学科の特徴について
Q. 福祉社会学科では何が学べるのか?
福祉社会学科では社会福祉学、社会学、教育学、心理学の4つの専門分野を、公共政策学科では政治・政策学、経済学、法学の3つの専門分野をひとつの学科で学ぶことができます。数十名で先生の授業を聞く講義科目、数名で先生と議論する専門演習があり、これらの授業で専門的な知識を身につけます。他にも、実習や実験、フィールドワークやグループワーク、プレゼンテーション、ディスカッションなど様々な教育技法を取り入れた授業があります。
Q. この学科の強みは何か?
本学部の特徴でもある少人数教育によってきめ細かな指導が受けられます。演習科目等を通じて研究、調査、実験の方法を学びプレゼン能力なども着実に身につけられます。学年が上がると各分野の専門性を身に付けられます。そうした専門性にもとづいて、多様な進路を選択することができます。
Q. 少人数教育のメリットは?
ゼミや講義は少人数なので、学生同士、学生教員間の距離感が近いというメリットがあります。ゼミは1~8名、講義も十数名ということが少なくありません。
授業について
Q. 各分野の代表的な科目とその内容は?
社会福祉学の「ソーシャルワーク実習」は、社会福祉にかかわる施設や機関で、実際に現場の職員さんから指導を受けつつ、対人支援について学びます。
社会学の「社会調査」は、基本的な社会調査の方法(アンケートやインタビューなど)を学び自ら調査を実施するための準備を整える科目です。
教育学の「教育基礎論」は、学生の皆さんが学校で長く過ごしながらも学ぶ機会のなかった教育(学)について初めて本格的に学ぶ科目です。
心理学の「心理学実験」は、心理学の実験と検査を古典的なものから新しいものまで実際に体験し、取得したデータをもとにレポートの執筆方法を学ぶ授業です。
また、学部ウェブサイトに「福祉社会学科の学びの特徴」があり、4年間の履修の流れと主な科目、福祉社会学科の履修モデルなどが書かれていますので、ぜひご参照ください。
福祉社会学科での学び
Q. ゼミでは具体的に何をするのか?
少人数ということもあり、学生のニーズに合わせたゼミ運営をしています。専門書の購読と議論、実験、フィールドワーク、個人の研究報告などを行います。1年次の福祉社会学入門演習、2年次の基礎演習、3・4年次の専門演習Ⅰ・Ⅱのように、どの学年でもゼミがあります。それぞれのゼミで多様な教員とともに学ぶことができますが、卒論の執筆時には特定のゼミに所属し、専門の研究に取り組みます。
Q. 障害特性がある。出席できないときの配慮はしていただけるか?
障害者差別解消法にある「合理的配慮」として可能な限りの対応をしています。全学的に出席要件が定められている教養科目については、講義・演習の到達目標に照らして慎重に検討します。
資格について
Q. 福祉社会学科で社会福祉士をとるメリットは?
社会福祉の対象は幅広いため、社会福祉学に限らず、社会学、教育学、心理学を学べる福祉社会学科で学ぶ意味があります。政策に関わることでは公共政策学科の講義も重要です。学生の頑張りで、国家試験の合格率が高いこともメリットの一つと言えるかもしれません。
社会福祉士について
Q. 教員免許はどのようなものが取れるのでしょうか?
社会福祉士に必要な科目に加えて教育学・心理学関係科目を履修することで高校福祉科の免許状が取得できます。また、他学部や他学科の科目履修で、中学社会科・高校公民科・地理歴史科、中高の国語科・英語科の免許状を取得することが可能です。
教員免許福祉について
Q. 任用資格も含めた資格にはどのようなものがあるでしょうか?
社会福祉主事、社会調査士、社会教育主事、認定心理士などがあります。
社会福祉主事
「社会福祉主事」は、指定科目から3科目を収めれば取得できる資格です。福祉社会学科で提供している科目には多数指定科目が含まれていますので、卒業までの間に自然と取得できることができると思います。行政の福祉分野で働く際の要件となっていることもあります。
社会調査士
「社会調査士」は、社会調査の知識や技術を用いて、世論や市場動向、社会事象等をとらえることのできる能力を有する「調査の専門家」のことです。「人びとが何を考えているのか」「世の中のしくみはどうなっているのか」を明らかにするために、アンケート、インタビュー、調査の企画、データ分析、報告書作成まで社会調査の全体を学びます。社会調査士は、幅広い進路で役立ちます。公務員、一般企業、シンクタンク、NPO、メディア関係等の多様な職場での活躍が期待されます。「一般社団法人 社会調査協会」によって2004年度より認定開始された比較的新しい資格です。「社会調査士」(学部レベル)と「専門社会調査士」(大学院レベル)の2つの資格があります。
社会教育主事
社会教育主事は、自治体の教育委員会事務局に置かれる専門的教育職員で、社会教育活動に専門的・技術的な助言・指導を行います。公民館等の施設で働くケースもあります。養成課程修了後に、地方公務員に採用され教育委員会から発令されると、社会教育主事となります(このような資格を任用資格といいます)。社会教育主事にならない場合でも「社会教育士」という“称号”を社会的に名乗ることができます。養成課程では実習が必修で、社会教育の専門演習(ゼミ)に所属するなど、所定の単位を修得することが必要です。
なお、社会教育とは、子ども・若者から高齢者までの、学習・文化活動や地域づくりの学校以外で行われる組織的な教育のことです。公民館・図書館・博物館や青少年施設などでの活動、NPOなどの活動の教育文化的側面を指し、生活文化、社会福祉、スポーツ、レクリエーション、健康、国際理解など多彩な分野があります。
認定心理士
「認定心理士」は、心理学の標準的なカリキュラムを修め、基礎知識と基礎技術を修得していることを日本心理学会から認定される資格です。福祉社会学科で提供されている心理学の講義・実習・演習科目を履修し、日本心理学会に申請することで取得できます。職業に直結はしませんが、公務員や福祉施設などで人と関わる仕事をする際、心理学の知識・技能を生かした業務が可能であることの証明となります。
入試について
Q. 模試などでは数学が苦手だがどうしたらよいでしょうか?
受験の際には苦手科目を他の科目でカバーすることも可能です。また、推薦入試は5科目の試験はないなど、受験についても複数の選択肢を用意しています。なお、社会科学部の発足とともに共通テストの社会あるいは数学の得点を高く評価する試験に変わりました。詳細は入学者選抜要項などをご確認ください。
入試情報(京都府立大学Webページ)
Q. 小論文対策はどのようなことをしたらいいでしょうか?
新聞記事や社会科学系の文庫本などを普段から読み、社会問題への関心を高めておくとよいでしょう。また、自分の意見を支える根拠や合理的な理由を説明できるようにしておきましょう。回答した内容の妥当性やそれを限られた時間の中ですることも問われます。
Q.過去問を閲覧したい
オープンキャンパスの際に、合同講義棟2階、会議室で過去問を公開していますので、ぜひお立ち寄りください。
卒業後の進路について
Q. どのような進路を希望する学生が多いか?
キャンパスガイドの「卒業生の主な進路・就職状況」に記載していますが、民間企業、国・地方の公務員、大学院進学、中学・高校教員などがあります。学部Webページの卒業生のページも参考にしてください。
卒業生の進路
Q.「民間企業」の割合が多いが、具体的にどのようなところか?
卒業生は非常に多岐にわたる企業に就職していますので一貫した傾向はありませんが、たとえば医療・福祉に関わる団体や事業所、製造業、サービス業、卸小売業、情報通信業、金融・保険業などがあります。
Q. 資格をとって公務員になりたいが可能か?
可能です。まず資格がなくとも都道府県や市区町村、国の各省庁の公務員として活躍している方々は大勢います。もちろん、資格をもって自治体の福祉専門職、保護観察官(法務省)、家庭裁判所調査官・事務官(裁判所)などの大学で学んだ専門的な技能を活かせる公務員になる方も多数います。在学中に公務員のOB・OGと直接話す機会も設けられています。
学生生活について
Q. 京都近辺出身の学生が大半なのか
こちらはキャンパスガイドに記載があります。近畿地方出身者はやはり多いのですが、西日本に限らず北海道から沖縄まで全国から多数の学生が来ています。
Q.(短期)留学は可能か?どれくらいの学生が留学しているか?留学支援制度はあるか?
こちらもキャンパスガイドに記載がありますが、国際交流協定を結んでいる大学などの研究機関が多数あります。また、夏季短期研修、春季短期研修、レーゲンスブルク大学への留学などのプログラムも用意されています。
Q.福祉社会学科の学生はどのようなタイプか?
真面目で、人に対して優しく、互いを尊重する姿勢が身についている人が多いと思います。入学当初は大人しく自己主張が控え目に感じられますが、4年間かけて成長して、卒業する頃にはしっかりとした芯ができている印象です。
Q.奨学金制度はあるのか?
日本学生支援機構(JASSO)から無利子の第一種奨学金、有利子の第二種奨学金を受けることができます。二つを併用することもできます。また、各地方公共団体や民間奨学団体から奨学金を受けることもでき、一部は学内の掲示板にも貼り出されます。さらに、国の給付奨学金があり、世帯収入などの基準を満たしていれば奨学金の給付、授業料・入学金の減免を受けられます(詳細はJASSOの「給付奨学金(返済不要)」をご確認ください)。加えて、大学独自の授業料減免制度もあります。
奨学金・学費免除について
学科に関する情報
学部Webページにて随時公開
福祉社会学科に関する情報は、学部Webページの学科ニュースにて、随時公開しています。
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